『アフタースクール』



『アフタースクール』

2009年2月28日

いゃもー、見事にハメられた。
この映画は、割と評判が良いコトを耳にしたくらいで、特に大きな期待もせず、内容もよく知らないで観たのだけれども、結果的にソレが良かったね。

なにせ、これはトリック映画なのだ。
変にあらすじを聞いてたり、不必要な予断を持ってたりすると、かえって鑑賞の楽しみを目減りさせてしまうことになるだろう。

だからこの作品をこれから観ようって人には、ハッキリとこう言いたい。
「いいから、とにかく観ろ!」

そして、もし不幸にも既に何かしらの情報を映画紹介の記事などで得てしまっているアナタにはこう言おう。
「すべて忘れなさい!」

だって、どーせそれは全部ウソだから。
と言うか、この作品の性質上ホントのことは書けないはずだから。

人は映画を鑑賞するとき、特に説明が無ければ、その作品の世界を自分の中の常識や世界観というフィルタを通して見るものだ。
まぁそれは映画に限らず、普段の日常生活でもやっていることだから、当然のことではある。

だから例えば、スーツにネクタイ姿の男が満員電車に揺られていれば、サラリーマンだろうなと思うし、画面がグラグラ揺れて人や物が倒れるシーンを見れば、地震なのかな?と思う。
しごく当然だ。

さて、この映画の物語は、とあるマンションの1室の、何てことない朝の様子から始まる。
しかし、実際には何てことないわけじゃないのだ。

当然と思えることが、実は当然ではない。
トリックは既に始まっているのだ。

後は騙された観客が、タネ明かしのカタルシスに向かってまっしぐらに進んで行くだけだ。

ただ、この映画は少しズルイところがある。
というのも、観客をミスリードするために、ストーリが微妙に不自然なところがあるのだ。

それは絶対にありえないことではないのだけれども、ちょっと都合よくない?っていう感じ。
嘘は言ってないけれども、敢えてホントのことも言わないっていう微妙さ。

その辺が許せるかどうかが、この映画を楽しむことができるかどうかの基準ラインになるんだろうね。
まぁできることなら是非、許してあげて欲しい。

だってそのほうが、絶対に楽しいはずだから。
物語の残り3分の1のところで、「アッ!」と驚いて、種明かしで「ウ~ンなるほど」とうなって、しかも「クスリ」と笑えるはずだから。

「騙されないぞ!」なんて変に構えたりしないで、自然体で気楽に“まんまと騙される快感”を感じてほしい作品だね。


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